今日も何気なく、自分のブログを読み返していた。ところが──突然、得体のしれない感情が湧き、胸の底から込み上げてくるものに涙が出た。私は、ひとり嗚咽を漏らしながら泣き続けた。 これまでの人生を振り返りながら、日々言葉にしてきたこと。心の奥にある引き出しを開けて、しまい込んでいた記憶を取り出してきた。父のこと、祖母のこと──その「あたり前の存在」を失った時、私もまだ若くて、自分のことで手いっぱいだった。だから、いつまでも感傷に浸っている余裕はなかったのだと思う。 今はすこしだけ、余裕がある。それは、心にも時間にも。そして今、あらためてその記憶に触れたことで、”ツケ”のようなものを払っているのかもし…