「ありがとう」と言われてうれしいのは、相手の喜びがこちらに伝わってきたとき。 「助かったよ」と言われてホッとするのは、自分の行動が確かに誰かの役に立ったという手応えを感じたとき。 介護士という仕事は、一見すると「与える側」に偏りがちに思えるかもしれません。食事の介助、排せつの援助、着替え、移動…。 入居者様の生活に寄り添う中で、私たちは常に“してあげる”立場に見えることもあります。 けれど、私は思うのです。この仕事は、「喜びが行き来する場所」だと。 喜びは、伝わるもの たとえば、食事のあとに「おいしかったよ」とにっこりしてもらえたとき。ほんのひと言だけど、その言葉が心にじんわりと広がって、疲れ…