極道一家に生まれた少年の喜久雄は、新年会の余興で舞を披露。そこに招かれていた上方歌舞伎の名門、花井半二郎の目に留まります。暴力団の抗争で父を亡くし独り身となった彼は、花井に引き取られて歌舞伎の世界に足を踏み入れることに...。 上方歌舞伎の跡取り息子として厳しく指導されてきた俊介にとって、いきなり上がり込んできた喜久雄の存在は、初めは何だこいつは的に見ていたはずですが、そこは同い年ということもあり、次第に仲良くなるのが自然な流れ。歌舞伎の稽古ももしや自分より筋がいいのではと俊介が思うこともしばしば。少年時代を演じる黒川想矢と越山敬達にご注目ください。時折見せる眩しい笑顔に魅せられてしまいそう。…