【78話】 ボコられてからもう3日が経過したが、体の痛みはまだ癒えていない。 マットの冷たさが背中を通り抜けるようだ。 この街の片隅で、俺たちは小さな戦争を繰り広げている。 パチオが不敵な笑みを浮かべながら言った。 「あいつらやることがえげつないよな。でも、俺だったら6人相手でも勝つけどな!」 彼の言葉に、深いため息をつくしかなかった。 「無神経なおまえでも半帽は痛いぞ!」 でも、心のどこかで思った。 パチオだったらマジで勝てるかもしれない。 突然、ケンジが興奮気味に話し始めた。 「最新情報! 昨日、ミノル君がセキヤマ君たちにトイレに呼ばれたってよ!」 ミノルは、俺が唯一タイマンで負けたエリー…