*恋愛にたとえる* この小説は片思いの相手みたいな感じで、「2回振られて今はSNSでフォローしてます。」といったところかと思う。相当やばいな。人間でなくてよかった。 そもそもの出会いは、数年前、この作家ピーター・キャメロンの「最終目的地」(英語のタイトルは"The City of Your Final Destination")という日本語の本を図書館で借りて読んだことだった。そんなに劇的なことが起こる訳でもないのに読むのがやめられない不思議な魅力があり、一気読み。映画化されているのを知り、映画も見た。 それで、ん?この名前なんか見覚えあるなーと思ったら、随分前に同じ作家のデビュー短編集「ママ…